橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

酒の本

堀川弘通『評伝 黒澤明』

先日紹介した、小林信彦の『黒澤明という時代』が、もっとも優れた黒澤明の評伝として紹介していたのが本書。実際のところ小林信彦は、事実関係については大部分を本書に負っていて、これに自分の経験と黒澤の作品評を付け加えたといった方がいいくらいであ…

新著が出ました

新著が発売されました。題して「階級都市」。東京を主要な対象とした都市論の本ですが、とくに本ブログの読者の皆さんに読んでほしいのは、第5章。港区、板橋区・練馬区、文京区、世田谷区、足立区をとりあげ、実地で歩いて格差拡大がもたらした風景の変化…

橋本直樹『ビール・イノベーション』

著者は、キリンビールで開発研究所長、ビール工場長を歴任した人物。それだけに、ビール醸造の科学的側面について知り尽くしているのは当然だが、ビールの歴史やビール文化についての知識も相当なもので、実は本書も、半分以上は古代オリエントから始まるビ…