カザルス/バッハ チェロ・ソナタ全曲
ザルツブルクでレコード店に入り、見つけて買ってきた。高校時代から愛聴していた演奏だが、LPのため、気がついてみると10年以上も手にしていない。この名盤がCDになるのは当然だが、これまで買わずにいたのである。
この演奏を初めて聞いたのは、高校二年の頃だったろうか。カザルスといえば無伴奏チェロ組曲が代表作だが、当時でもLP3枚組が6000円ほどしていて、高校生にはとても手がとどかない。そこで廉価盤で発売されたのを期に、こちらを買ったのである。当時は、何度も聴いた。曲として分かりやすいのは3曲あるうちの第1番だと思うが、演奏は第2番、それも第2楽章が素晴らしい。聴いていると、圧倒的なチェロの力で平衡感覚を失い、体が揺れてくるような気がする。カザルスをまだ聴いたことがないという若い音楽ファンにとって、無伴奏全曲は敷居が高いだろう。入門編としてもおすすめである。
- アーティスト: カザルス(パブロ),バッハ,カザルス,ペルピニアン音楽祭管弦楽団,バウムガルトナー(パウル)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1995/02/22
- メディア: CD
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