橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

2008-05-24から1日間の記事一覧

小関智弘『春は鉄までが匂った』

これは2回目の文庫化で、初出は1979年。著者は長年にわたって町工場の旋盤工と作家の二足のわらじを履き続けた人物。町工場の日常と金属加工の現場、そして職人たちの克明な描写は、この人にしかできない。 著者は、「社会に対しても自分に対しても、辞める…