橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

エジンバラ国際フェスティバル ゲルギエフ/LSOのプロコフィエフ

こちらは、音楽部門最大のイベント。ワレリー・ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団による、プロコフィエフの交響曲全曲演奏会で、しかも核になる交響曲第 5番を含むプログラムである。チケットは早々と売り切れたようで、発売直後にインターネットで日本から…

エジンバラ国際フェスティバル「スティーブ・ライヒ・イブニング」

エジンバラ国際フェスティバルでは、演劇、音楽、ダンス、大道芸など、いろいろなジャンルの公演が行われるが、ダンス部門での呼び物のひとつが、このSteve Reich Evening。8月15日から17日まで3日連続で行われたが、私が見に行ったのは1日目。 スプリンクラ…

西井一夫・平嶋彰彦『「昭和二十年」東京地図』

旅先で何か東京論の本を一冊、じっくり読みなおそうと考えたとき、すぐに思いついたのはこの本だった。 佐多稲子、永井荷風、高見順、伊藤整など数多くの作家たちの日記や作品を縦糸に、国家の政策や在野の社会運動を絡めながら、戦中から戦後にかけての東京…

喜安朗『パリの聖月曜日』

パリの外周部には環状の自動車道が走っていて、これに沿って「ポルト・ド・○○」という地名が連なっている。ポルトというのは城門のことで、ここにかつての城壁都市の外周があったということがわかる。現在でもパリ市街は、ほぼこのとおりの範囲にある。城壁…