橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ザルツブルク音楽祭2012 コンセルトヘボウ管弦楽団

八月三一日は、コンセルトヘボウ管弦楽団。今回の音楽祭では、もっとも期待していたコンサートである。いちばん値段の高いカテゴリーの席にしたところ、前から四列目のほぼ中央というポジションだった。指揮はもちろん、マリス・ヤンソンス。 一曲目は、バル…

ザルツブルク音楽祭2012 ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

八月三〇日は、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサート。指揮はリッカルド・シャイー。実物は初めて見たが、いかにも陽気なイタリア男といった雰囲気である。曲は、マーラーの交響曲第六番。 一楽章は冒頭の弦楽合奏からして、大音量で緊張感があ…

ザルツブルク音楽祭2012 クリーブランド管弦楽団2

八月二九日は、クリーブランド管弦楽団のコンサート二日目。最初は「わが祖国」の終わりの二曲。昨晩は聴衆を落胆させたメストだが、今日の演奏ではテンポ設定も妥当で、音楽の流れにも問題はなく、金管も適度に鳴っていて、まずまずの演奏だった。 二曲目は…

ザルツブルク音楽祭2012 クリーブランド管弦楽団1

今回の音楽祭では、クリーブランド管弦楽団が二回のコンサートを行った。プログラムは連続していて、スメタナの「わが祖国」を二夜に分けて演奏し、その前後にルトスワフスキの曲を配置、最後はショスタコーヴィチの交響曲第六番という、変則的な編成。観客…

ザルツブルク音楽祭2012 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

今回の音楽祭では、ウイーン・フィルは五つのプログラムを演奏したが、残念ながら音楽祭の前半に集中していたため、聞くことができたのは八月二七日、第五プログラムのこの演奏会のみだった。指揮はベルナルド・ハイティンクで、曲はマレイ・ペライアをソリ…

ザルツブルク音楽祭2012 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

いつも音楽祭の最後の方に一回だけあるベルリン・フィルのコンサートである。指揮は、もちろんサイモン・ラトル。曲は、前半がヤヒム・ブロンフマンをソリストに迎えてブラームスピアノ協奏曲第二番。後半はルトスワフスキの交響曲第三番。 まずブラームス。…

ザルツブルク音楽祭2012 モーツァルト・マチネー6

モーツァルテウムでのモーツァルト・マチネーは七つのプログラムが用意されていたが、私が聞いたのは最後の二つ。この日は、ミヒャエル・ギーレンの指揮で、モーツァルトの交響曲K.543とK.550を中心としたプログラムである。 現代音楽のエキスパートで、自ら…

ザルツブルク音楽祭2012 ラトル/コリンズの「カルメン」

今年のザルツブルク音楽祭、「魔笛」に引き続いて八月二五日に聞いた二つ目のオペラは「カルメン」。演奏は、サイモン・ラトル指揮のウィーフィルとウィーン国立歌劇場、演出は英国人のアレッタ・コリンズ。人気の公演だったらしく、終了後にたまたまビアレ…

ザルツブルク音楽祭2012 グスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラ

ザルツブルク音楽祭の二つ目のコンサートは、八月二一日、グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラで、指揮はダニエレ・ガッティ。 このオーケストラは、二六歳までのヨーロッパ市民をメンバーとするユース・オーケストラで、一九八六年にクラウディオ…

ザルツブルク音楽祭2012 アーノンクール/ヘルツォークの「魔笛」

ザルツブルク音楽祭、最初に聴いたのは八月一九日の「魔笛」。演出はヤンス・ダニエル・ヘルツォーク。演奏はニコラス・アーノンクール指揮のウィーン・コンツェルトゥス・ムジクス他である。年齢からいって、アーノンクールの「魔笛」は、これが最後ではな…

ザルツブルク音楽祭2012

八月後半から九月初めにかけて、ザルツブルク音楽祭に行ってきた。聴いたコンサートは、オペラが「魔笛」「カルメン」、モーツァルテウムで開かれたモーツァルト・マチネーが二回、そしてOrchesterfinaleと題された一連のコンサートから、プラハに行っていて…