田村秀『B級グルメが地方を救う』
誰か、こんな本を書かないかと思っていた。書いたのは、田村秀さん。なるほど、地方行政のスペシャリストだし、全国を駆け回っているらしいから、適任である。
それにしても、ずいぶん回っていらっしゃる。富士宮の焼きそば、宇都宮の餃子、東松山のやきとりなど、有名なものが網羅されているのはもちろんだが、知らない地方B級グルメの多いこと。金沢のハントンライスなんて、初めて知った。地元出身者も知らない新興B級グルメも含まれているらしい。
当然ながら、目的はまちおこしである。まちおこしに生かすためのポイントは「若者、よそ者、ばか者」だという。前例にとらわれずチャレンジする人、ソトの視点で客観的に分析できる人、個人の利害を度外視して邁進する人のことである。
B級グルメの旅をしたくなってきた。とりあえずは、やきとりの旅にでも出かけてみようか。