橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

2008-06-04から1日間の記事一覧

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

2004年刊の文庫化。紙屋研究所の紙屋高雪さんが絶賛していたので、手に取ってみた。広島の被爆少女と、その家族たちの、美しくも哀しい物語である。 原爆投下の10年後の広島の川のほとり、「お前の住む世界はそっちではない」という声におびえる少女が、はじ…