橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

古谷三敏『BARレモン・ハート 23』



 この作品、連載開始から20年以上経つが、ようやく23巻。粗製濫造はせず、良い水準を保っているといっていい。今回は、13のストーリーを収めている。

 「予期せぬ掘り出し物」──アードベッグにこんな酒(セレンディピティ)があるとは知らなかった。いかにも松ちゃん好みの女性が登場するが、その後は何もないようだ。

 「幸せの黄色い鳥」──メルシャンの白ワイン「甲州きいろ香」のラベルに、鳥が描かれているというのは気づかなかった。このワイン、甲州ワインとしては香りが強く美味しい方だが、ちょっと値段が高めだ。

 「男勝り」──若い編集者たちに恐れられている女性編集者が出て来るが、これくらいの怒り方は当たり前では?しかし、このジン(ウェット・バイ・ビーフィーター)は飲んでみたい。