橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

森永卓郎(監修)『物価の文化史事典』



 最近、戦後史について書いているので、物の値段や賃金水準について調べなければならないことが多い。そのための定番は、これまで週刊朝日編集の『戦後値段史年表』『明治大正昭和 値段史年表』だったのだが、ここに新たな定番が登場した。

 値段も高いが500頁近い分厚さで、品目が多い。たとえば、履物だけで男性革靴、婦人革靴、運動靴は女子および女子学童用、学生用、下駄、草履と揃っている。解説も詳しく、ところどころには役に立つ備考も付記されている。

 一家に一冊、とまではいかないが、近現代史に関心のある人はどうぞ。


物価の文化史事典―明治・大正・昭和・平成

物価の文化史事典―明治・大正・昭和・平成