橋本健二の読書&音楽日記

日々の読書と音楽鑑賞の記録です。

クラシック音楽

ゲルギエフ/ロンドン響 マーラー 交響曲第3番

その後も何種類か聴いたが、いちばんの期待はずれはこの演奏。アンサンブルもテンポもぎくしゃくしていて、散漫きわまりない。第1楽章の金管など、まるで下手くそな軍楽隊だ。長大な最終楽章も、聞き手を集中させる一貫した流れに欠けている。 実は、ゲルギ…

ブーレーズ/ウィーン・フィル マーラー交響曲第3番

以前からバーンスタイン盤でときどき聴いてはいたが、いまひとつはっきり頭に入らないままだったのが、この曲。ところが、ザルツブルクでウィーン・フィルの演奏を聴いて、すっかり好きになってしまった。それで何種類か買い求めて聴いていたのだが、結局の…

ザルツブルク音楽祭 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサート

今年のザルツブルク音楽祭では、5人の指揮者がウィーン・フィルを指揮した。登場順に、ピエール・ブーレーズ、ジョナサン・ノット、リッカルド・ムーティ、マリス・ヤンソンス、そしてエサ=ペッカ・サロネンである。 私が聞いたのはサロネンの指揮したコンサ…

ザルツブルク音楽祭 クリーブランド管弦楽団コンサート

今年のザルツブルク音楽祭に招かれた外来オーケストラのハイライトは、フランツ・ウェルザー=メストが指揮するクリーブランド管弦楽団のコンサート。プログラムは次の3つで、私が聴きに行ったのは、マーラー「大地の歌」を中心とするプログラムだった。ちな…

エジンバラ国際フェスティバル ゲルギエフ/LSOのプロコフィエフ

こちらは、音楽部門最大のイベント。ワレリー・ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団による、プロコフィエフの交響曲全曲演奏会で、しかも核になる交響曲第 5番を含むプログラムである。チケットは早々と売り切れたようで、発売直後にインターネットで日本から…

エジンバラ国際フェスティバル「スティーブ・ライヒ・イブニング」

エジンバラ国際フェスティバルでは、演劇、音楽、ダンス、大道芸など、いろいろなジャンルの公演が行われるが、ダンス部門での呼び物のひとつが、このSteve Reich Evening。8月15日から17日まで3日連続で行われたが、私が見に行ったのは1日目。 スプリンクラ…

ショパン ピアノ協奏曲第1番/第2番 ルビンシュタイン(p)/スクロヴァチェフスキー指揮 ロンドン新交響楽団/他

LP時代には聞いていたが、SACDで再入手。 1番がすばらしい。音色も美しく多彩。これまでルビンシュタインは、さほど音色の変化のないピアニストだと思っていたが、そんなことはない。SACDの最大の利点は、ソリストの音色の個性がはっきり出るところにあるよ…